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「俺、年ひとつサバ読んでた。」
「は？」
「ほんまはAより1つ歳上」
「なんで？…だって、留年、じゃなかったよね？」
「まあ…色々あって、こっちの高校に転校してきた。」
今までの会話で、彼が生まれ育った大阪で何かあったんだろうなとは察していた。
だから、これ以上は彼から話してくれるまで聞けなかった。
「俺ら出会った時にはもう俺18やってん」
夜の世界のことはよく知らないが、補導対象の18歳未満をを雇ってくれるお店なんてないのだろう。
二月生まれの彼が、高三の夏にそういう仕事をしてた時点で何も思わなかった私は心底単純なやつだ。
「そうなんだ…」
「…うん。黙ってて、ごめん。」
「で？」
「は？」
頭を下げていた彼が顔を上げた。
「もうすぐ20になるってことでしょ？」
「…俺にとっては、めっちゃ重大なことやったんやけど」
「私にとったら、大したことないよ。」
「女は強いんやな。」
女の人のお世話する仕事の恭平がそれを言うかと、少しイラッとした次の瞬間
「違う。
…Aが特別強いんか。」
そう言うと、彼は向かい合ったその場から身を乗り出して、私の頬にキスを落とした。
私の機嫌までお世話する彼には、かなわないのかもしれない。
「ハタチの誕生日、なにが欲しい？」
「別に…
あぁ、ちゃうくて！
Aになんか買ってもらいたいとか思わんから。」
「でもそれじゃ、私が納得できない」
「…じゃあ、家で待っててほしい、かな？」
カレンダーを見ると、彼の誕生日は土曜日だった。
「ケーキ買ってお祝いする？」
「なんでもええよ。
Aがお祝いしてくれるんなら。」
彼との距離がまた近くなる。
でも今度はその熱をしっかり唇に感じた。
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コロ - ヤバイです。素敵な作品でみいってしまうというか、、、すごく感動しました！こんな神作始めてです！ (2020年5月15日 21時) (
レス) id: b14fc19f6c (このIDを非表示/違反報告)
那都(プロフ) - とても面白かったです！大晴くん推しなので、くっついてくれて嬉しかったです！1つ気になるのですが、あのオーナーは誰を想定していたんですか？私の中では室くんだったんですが、、教えて頂けたら嬉しいです！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: c96a99fffa (このIDを非表示/違反報告)
はらへり - わぁぁぁ！気になります気になります！前回の作品に続いて応援しています！楽しみにしています(^ ^) (2019年6月12日 18時) (レス) id: aacee0baab (このIDを非表示/違反報告)
純鈴(プロフ) - 凄い面白いです！これからの展開にドキドキしてます。更新頑張ってください。待ってます！！ (2019年5月28日 23時) (レス) id: f70ff81fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2019年5月19日 20時
