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3回に上がった大晴は、一人暮らしを始めた。
学校が忙しく、自宅から通うのが難しくなったためだ。
でもそのおかげで、よく泊まりで大阪まで遊びに行くようになった。
お互いの親公認の中ということもあって、私たちの関係は急激に深くなって行った。
何回目かの大阪の街でのデートで行ったのは、天王寺にある日本一高い商業ビルだった。
「わあ、すごい！」
「あっち見て！ユニバ見えるやろ？」
ソファに腰かけて、何時間も景色を見ていた。
「大晴はさ、ずっとこの街で生きてきたんだね。」
「そうやけど…どしたん突然」
「私も、この街に慣れたいなぁと思って。」
エレベーターは右、某ファーストフード店はマクド。
何度教えられてても、つい癖が出てしまう。
「…ドリカムか。」
そう言う彼の声のトーンはとても優しい。
「そうじゃないよ。
でも、来年から、もっと忙しくなると思う」
「無理せんくてええから。
俺も、就活とか忙しくなると思うけど会いに行くし。」
「それはいい。」
「…え？、なんで？」
「来年から、こっちで働こうと考えてる。」
そう言ってから、反応がない彼を覗き込むと、
「…大晴？」
「Aさん、」
「なに？どうしたの？」
「ハグ、してもいいですか？」
声の方を向くと、ドがつくほど真面目な顔をした彼がいた。
「それ、改まって聞くこと？」
「だって、…二人きりやないし。」
「じゃあダメ。」
「えぇっ！」
「しょうがないなぁ、軽くだったらいいよ？」
効果音がつきそうなほど、顔を緩ませた彼はゆっくりと腕を私の背中に回してきた。
「ほんまに、俺を幸せにしてくれてありがとう。」
それは、私の方だ。
恭平とマル、大事な存在を同時になくして意気消沈していた私をこんなにも楽しませてくれた彼には感謝しかない。
「年明けの試験終わるまでは、あんまり会えないかもしれない。
浮気、しないでよ。」
「大丈夫、そんなんせえへんわ。
俺、Aだけやから」
その顔があまりにも優しくて。
彼の胸をこつくとその手は簡単に取られて、再び胸の中に戻される。
「もう、帰ろっか。」
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コロ - ヤバイです。素敵な作品でみいってしまうというか、、、すごく感動しました！こんな神作始めてです！ (2020年5月15日 21時) (
レス) id: b14fc19f6c (このIDを非表示/違反報告)
那都(プロフ) - とても面白かったです！大晴くん推しなので、くっついてくれて嬉しかったです！1つ気になるのですが、あのオーナーは誰を想定していたんですか？私の中では室くんだったんですが、、教えて頂けたら嬉しいです！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: c96a99fffa (このIDを非表示/違反報告)
はらへり - わぁぁぁ！気になります気になります！前回の作品に続いて応援しています！楽しみにしています(^ ^) (2019年6月12日 18時) (レス) id: aacee0baab (このIDを非表示/違反報告)
純鈴(プロフ) - 凄い面白いです！これからの展開にドキドキしてます。更新頑張ってください。待ってます！！ (2019年5月28日 23時) (レス) id: f70ff81fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2019年5月19日 20時
