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14:40 p.m. ページ4
結局昨日はほとんど眠れなかった。
眠れたとしても30分程で目が覚めてしまうような浅い睡眠で。
でも不思議と眠気は残っていなかった。
正しくはこの状況で眠気なんてある方が可笑しいけど。
自分では一生住むことができないであろうセキュリティ万全なタワーマンションの一室を合鍵で開ける。
ここに来るのも慣れたもので今更エントランスで手間取ったりなんてことはない。
北斗は知らないと思うけど、
1つ空き部屋を挟んだ向こうの部屋に住むご家族とは仲良くさせてもらっている。
私に懐いてくれていた息子さん。
何も言わないでさよならするのは寂しいから最後に手紙を入れていこう。
約束の時間は20:00。
ここからお店までは少し距離があるから
19:20にはここを出なければいけない。
そして現在時刻は14:40。
時間は余裕で間に合うだろう。
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作者名：淡き夢見し | 作成日時：2020年5月6日 22時
