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20:02 p.m. ページ11
ボーッと壁に掛かっている風景写真を眺めていると
個室の扉が3回、ノックされた。
「はーい。」
返事をすると開いた扉。
『待たせた？』
「ううん。
道迷うかなって早めに来たら、案外スムーズに着いちゃった。」
『今回は迷わなかったんだ？』
「うん、Google先生の調子がよかった。」
『Googleのせいにしないの。』なんて言いながら私の頭に手を置く北斗。
そのままぽんぽんと2回ほど優しく弾んだ。
そこからはいつも通り。
お互い会えないうちにあったことを話しながら運ばれてくるお料理を食べた。
食後の紅茶とコーヒーを飲みながら、
心の中では(そろそろ言わなきゃだよね。)と考えてそわそわしていた。
『A、どうかしたの？』
ずっと一緒にいただけあって、すぐにバレた。
北斗の声が酷く優しくて、離れたくないと本気で思った。
「……今日は、大切なお話があって、北斗を呼び出しました。」
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作者名：淡き夢見し | 作成日時：2020年5月6日 22時
