35 ページ41
.
「ごめんね、雄登」
『いや、俺としてはラッキーだから』
「ん...？」
翌日。そして雄登とのお出掛け当日、
私は自宅のベッドの上にいた。
昨日、色んな事があって私の体は疲れたのか
熱が出てしまって、折角楽しみにしていたのに残念だし、雄登にも申し訳ない。
朝、熱があって行けない事を伝えると、
じゃあ俺が家に行くよ、と返事が返ってきて
今に至る。
.
ベッド横に小さな椅子を持って来て腰掛けた
雄登は、ラッキーだとか意味の分からない事を言って私をニコニコと見つめている。
『ほっぺが赤くなってて、可愛いねA』
そう言って伸ばした手で私の頬を撫でる。
「っ、ちょっ、何で撫でるの」
『可愛いから』
「い、意味わかんない」
急に頬を撫でられて動揺し、横を向いた私を見て、ふは、と声に出して笑う雄登。
前から思ってたけど、笑い方ちょっと変。
そう言ったら怒って何をされるか分からないから黙っておいた。
.
『あー、やべぇー』
「何が？」
雄登とは逆方向を向いていると耳に届いた声。
寝返りを打って雄登の方を見ると、何故か顔を手で隠すようにしている。
「雄登？」
『え？...あ、いや、まあ大丈夫』
「絶対大丈夫じゃないじゃん！もう、何？」
眉間に皺を寄せながら問う。
そんな曖昧な事を言われたら
気になるのは当たり前だ。
.
『...知りたい？』
「え、......まぁ、気になる」
『多分、A困るかもしれないよ？』
前にも聞いたことのあるセリフ。
聞いて私が困る様な内容ってどんなものだろう。
「うん、それでも良いよ」
今度は首を縦に振った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 511人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - おにぎり侍さん» 完結までお付き合いありがとうございました！ (2018年8月30日 7時) (
レス) id: 0f506228be (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり侍(プロフ) - 最後まで読みました！すごい！とってもよかったです！ (2018年8月30日 6時) (レス) id: 3b05885be4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - うさこさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月25日 0時) (レス) id: 0f506228be (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - あいさん» いえいえ！！更新頑張ってください！ (2018年6月25日 0時) (レス) id: df77c74072 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - うさこさん» 先程訂正しました( ; _ ; )教えて下さりありがとうございました！ (2018年6月24日 17時) (レス) id: 0f506228be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あい | 作成日時：2018年6月9日 18時
