[AU、アンテ]愛に溺れて窒息死

純愛？……エラー ページ20

意味不注意報
++++


今日ね、悲しいことあったんだ

聞いて

辛いの、苦しいの。


一刻も早く彼に会いたくて駆け出した




会いたい思いが


「ごめん」


相対して君の手にふれる前に消えて


『あ、れ、？』



それはあなたの気まぐれ？


もう私は嫌いになっちゃった？

やっぱり私みたいな子、重くてつまらないよね


私も、ごめん

つまらない私は、いらないよね



他の女の子と笑いながら帰るあなたは

遠くに消える

一瞬こっちを見たあなたの顔にノイズがはしる

あなたの顔、もうよく見れないや


あの声だけでも

今の心じゃ受け止められなくて

嗤われてる感じがして。



『もういいよ』



簡単に捨ててしまえる

私って強い子でしょ。



「…Aか？
なんでそんなにしけた顔してんだ？」


こんにちは、エラー君


『今日はいい天気ね。』


伝えたいこの気持ちも

二の舞になりたくないから閉じ込めてしまおう


と、諦めたのに

無言で私の袖を引いて歩き出す


『え、ちょ、ちょっと？どこ行くの！？』


「…」


結局、最後まで無言だった

近所の公園のベンチに私を座らせると彼は自販機に向かった

ﾋﾟ、と可愛らしい音が小さく聞こえた



「ほらよ」

『わ、…あったかい』


身体だけでなく心にも滲むような温もり

不意にまた彼を思い出して涙が零れた


「聞く、し、俺も何か話すから
辛いこと、ゆっくりでいいから言えよ…否定しないから」


この寒空と温もりの気温差で

微睡んだ事にしておこう

聞いて欲しいな


『あ、あの、ね、私、嫌われるの怖くてざ！
人って笑顔に一番惹かれるって知ったからずっと笑ってたんだけど

私だって人間だから辛いとかもあって
理解してほしいけど出来なくて！

でも彼は私を、受け止めてくれて

そ、れで

信用してたのに゛ぃ…！』


支離滅裂

必死に言葉をさがすけど考えられなくて

上手く伝えられない


それでもエラーは赤子をあやすように

私の話を聞いてくれた


「辛いなぁ、苦しいなぁ…でも、話したお前は偉い

俺だったらそんな思いにさせないのにな

…ズルいってのはわかってんだ、でも言わせてくれ

好きだ…ずっと、前から
俺とつき合ってくれないか」


彼なら私を大切にしてくれるって


そう思ったんだ


だから、私は__________

180度変えよう→←あ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す