episode.25 ページ30
貴女side.
「お邪魔します…。」
早々に連絡が来てレッスン室と書かれた部屋の扉を開く。亮平くんはどの仕事にも来てくれて構わない、と言ってくれたが収録系や個人の仕事は行かない、できる範囲でという必要最低限常識を守る条件でとお願いした。
だからレッスン室。
ダンス練習や歌合わせ等、メンバーの皆さんとのスケジュールのみお邪魔させて頂くことに。
阿「おはよ。ごめんね急に連絡して。」
「むしろ急に来て大丈夫？亮平くんはよくても他のメンバーの方とか…。」
阿「もう連絡してあるから。それにみんないいよって。」
亮平くんしか来ていない部屋の中で1番よく見えるであろう場所の椅子に促され席に着く。
それと同時にぞろぞろと入ってくるメンバーの方々。
佐「神崎さん待ってました！てか先日のシングル買いました、最高でしたありがとうございます！！」
「あ、えと…」
ラ「Aちゃん久しぶりー！」
「あの…」
向「そういや阿部ちゃんとユニットやるらしいやん！俺今から楽しみやわぁ。」
「えっ…と…」
岩「いや神崎さんめっちゃ困ってるから。」
一気に話しかけてくるのに困っていた私に助け舟を出す岩本さん。慌ててよろしくお願いします、と頭を下げれば各々が準備を始める為に散らばってホッと一息。
私も亮平くんの姿を見逃さないようにと、いいフレーズや歌詞が出てきた時の為にノートなどを取り出してテーブルに広げているとふと影が差した。
「……佐久間さん？どうかしましたか？」
佐「んにゃ、生で神崎さんが曲作ってるところ見れるとか俺最高ー！って。やっぱいいなぁ俺も作ってもらいてぇ…。」
ズルいズルい、と頰を膨らませる佐久間さん。
いつもこうやってアピールしてくれるその言葉が嬉しかったり。今回は亮平くんだがいつか佐久間さんともユニット組めたらとか流石にないか、って苦し紛れに笑った私を彼は怪訝そうに覗き込む。
佐「あのっ…「いくら佐久間がAのファンでも今回は譲らないからね。」は？え！？」
「っ！？ぇ…ぁの、亮平くん…？」
阿「Aも佐久間のこと見過ぎ。浮気早くない？俺とのユニットでしょ？」
「う、浮気？いや浮気とか全然違くて！！というかその…距離、近い……です…。」
後ろから不意に首元に腕を回され亮平くんの頬が私の頬を少し掠めた。バクバクと鼓動が早くなる。
佐久間さんの、
『阿部ちゃんが神崎さんナンパしてるー！！』
という大きい声がどこか遠くで聞こえていた。
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ぴの(プロフ) - 更新楽しみにしています。 (9月21日 22時) (
レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - ぴのさん» ぴのさん、コメントありがとうございます…！ゆっくり、ゆっくりと阿部ちゃんと近づけたく思ってますので温かく見守って頂けますと幸いです。 (9月21日 22時) (レス) @page15 id: 0984604825 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めちゃくちゃ、続ききになってます。 あべちゃんとヒロインの今後の関わりがたのしみです。 (9月21日 20時) (レス) @page14 id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼 | 作成日時：2023年9月18日 22時
