episode.22 ページ26
貴女side.
「オファー？私に、ですか？」
仕事の事で急遽話があると呼び出された事務所の個室でマネージャーと落ち合う。
マ「まだ企画段階でちゃんとした事は全然決まってないんだけど、どうしてもAがいいって向こうが言ってるみたい。」
そんな人はそうそういないし、どうやらマネージャーの話では成功させれば一躍有名になれるかも…らしい。
地位にはあまり興味はないが、多くの人に曲を聴いてもらいたい気持ちは人一倍。
仕事をいただけるなら受けれるだけ受けるのは当たり前だ。
「仕事なので売り上げとかは勿論ですけど、私はこの事務所に拾ってもらった時から変わらず、自分が納得のいくものを作るだけです。」
マ「わかってるわ。その旨も伝えてある。」
いつになく真剣な話し合いの空気。
よほど大きな案件なのだろう、企画段階てこんなにピリピリした空気は稀でこちらも姿勢を正す。
「それで、オファーの内容は……曲提供とかですかね。」
今までずっとソロでやっている私に来るオファーなんてそれくらいだ。
マ「それがねA、夏頃にSnowManさんに頼まれてYouTube出演したでしょ？それが結構好評で向こうから今度は是非ユニットで曲出さないかって。」
SnowManさん、ということはメンバーの誰かとユニットという話だろうか。確かに大きい案件だ。私でいいのかと思うほどには。しかもユニット。
「ユニット？珍しいですね。」
マ「私もそう思ったわ。それでその相手なんだけど…。」
次の言葉をまち息を呑む私に高揚気味のマネージャーが唇に弧を描く。
『SnowManの阿部さんなのよね』
「え、阿部さんですか？てっきり佐久間さんかと…本当に阿部さんで間違ってないですか？」
マ「何度も確認したけど、阿部さんで間違いないわよ。」
企画書を渡され確認するも間違いなく名前が書かれているのは阿部さんだ。
何度か見ていた番組でそんな様な事は言っていたけれど、まさかこんな形で一緒に仕事できるなんて。
阿部さんの事を考えると不思議と新しい音が生まれる気がして、またひとつ自分のスキルを伸ばすきっかけができたみたいだ。
マ「まあ、あなたの事だから勿論オファー受けるでしょ？」
なんて挑戦的な視線。勿論答えは決まっている。
「ぜひ、やらせてください。」
企画書をギュッと胸に抱え、これから始まる阿部さんとの仕事にふっと口元を緩めた。
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ぴの(プロフ) - 更新楽しみにしています。 (9月21日 22時) (
レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - ぴのさん» ぴのさん、コメントありがとうございます…！ゆっくり、ゆっくりと阿部ちゃんと近づけたく思ってますので温かく見守って頂けますと幸いです。 (9月21日 22時) (レス) @page15 id: 0984604825 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めちゃくちゃ、続ききになってます。 あべちゃんとヒロインの今後の関わりがたのしみです。 (9月21日 20時) (レス) @page14 id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼 | 作成日時：2023年9月18日 22時
