episode.1 ページ3
阿部side.
「ん……。」
アラームの音がして目を微かに開ける。
回らない頭でスマホの時計を眺めてゆっくりと起き上がった。
「夢…、なんか懐かし。」
1人で呟きグーッと伸びをしてベッドから降りる。
簡単に朝食を済ませて朝の支度。
今日のスケジュールは…と考えながら歯を磨き、そそくさと準備をして外に出る。
雨が多い梅雨の日。
おはようございます、と軽くあいさつを交わして後ろの席に座り窓から流れる風景をぼーっと見つめた。
傘をさした通勤途中のサラリーマン、友達と合流して登校する学生達。ギターが濡れないように雨宿りしてるバンドマン。
そういえばあの時の彼女は今、何をしているのだろうか。
久々に見た夢を思い返して思考を巡らす。
俺がまだJr.だった頃によく通った帰り道で突然現れた女の子。あれ以来彼女はほぼ毎日同じ場所で歌を歌い続けていた。
そんな彼女の事を気になってはいたものの、恥ずかしくて声をかけることはなく、いつも通りすがりに聴いて勝手に元気をもらって。
でもいつしかその子は姿を見せなくなって。
話しかけておけばよかったとか名前だけでも聞いとけばなんて後悔しても手遅れ。
気づいたら月日も流れてて。
俺はSnowManとしてデビューし、ありがたく沢山の仕事をいただいている。
今の俺なら声をかけれるかもしれないし、なんなら今だったら彼女から声をかけてくれたりするのかもしれない…なんて。
(……あの子は、どうしてるかな…。)
窓の外を眺め、もう出逢える筈もないその子に思いを馳せた。
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ぴの(プロフ) - 更新楽しみにしています。 (9月21日 22時) (
レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - ぴのさん» ぴのさん、コメントありがとうございます…！ゆっくり、ゆっくりと阿部ちゃんと近づけたく思ってますので温かく見守って頂けますと幸いです。 (9月21日 22時) (レス) @page15 id: 0984604825 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めちゃくちゃ、続ききになってます。 あべちゃんとヒロインの今後の関わりがたのしみです。 (9月21日 20時) (レス) @page14 id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼 | 作成日時：2023年9月18日 22時
