蒼空の下で２ (ページ39)

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放課後、校門で先輩を待っていると先輩は小走りで近づいてきた。
可愛い。ほんと可愛い。
この人を俺のものにしたい。

「ごめん。大津くん、遅かったでしょ。」
「ううん。なんか彼女待ってるみたいでワクワクした笑」
「…行くんでしょ。」
先輩は真っ赤になって、俺の前をスタスタ歩き出した。

「先輩は照れ屋だねー。」
「そんなことない。で？どこに行くの？」
「うーん。俺あったかいものが飲みたいな。」
「私、ケーキが食べたい。」
「じゃあ新しく出来たケーキ屋に行こ。俺奢るから」
「そんなのいいわよ。私が奢る。」
「だめだめ。俺男だよ？」
「でも私が年上よ。」
「もう、それ言われたら何も言えないじゃん。」
「ごめん笑」

先輩の時折見せる笑顔にホッとする。
冷たそうに見えるけど先輩には温かさがあって、包容力もある。
そういうツンデレなとこが可愛いんだ、また。

ケーキ屋に着くと、俺の学校の制服の人を結構見かけた。
サッカー部を見に来てる女子たちも。