蒼空の下で２ (ページ38)

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守りましょうかページ38

「Aせんぱーい。」
「…何。」
「そんなウザいみたいな返事しないで～」
「だってウザいんだもん。」
「ひどい、先輩。」

ひとつ上のA先輩は、綺麗で可愛くて大人っぽくて全部言い切れないくらい良いところが沢山ある。
キッカケは俺の入学式の時。
在校生として式に出ていた先輩に一目ぼれして、それからアタックし続けて約2年。
相変わらず先輩にはウザがられてるけど、あと1ヶ月で先輩は卒業する。正確には3週間くらい。

だから俺としては…どうしても先輩を俺のものにしたい。

「ね。先輩。ちょっと話そ」
「…大津くん。あのね。
私、受験生なの。」
「でも前期で受かったって言ってたじゃん。」
「…」
「俺とも会えなくなるんだから。」
「別に会いたいわけじゃないけど。」
「そうやっていっつも素直にならないー。
ね、今日部活休みなんだ。どっか行かない？」
「…もう、しょうがないな。」

先輩は、最後はいつも折れてくれる。それで俺は先輩との時間をゲットしてきた。
今日は出来れば俺のお願いも聞いてほしいな。