蒼空の下で２ (ページ27)

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今、幸福ですか。ページ27

「俺さ、告白しようと思うんだ。」

あなたは授業中、先生の話が途切れた所で呟いた。
きっと私にしか聞こえない程度の本当に小さい声で。

「…そっか。
応援するよ。」

あなたが私に一番最初に相談を持ちかけてきたときも
私はこの言葉を言ったような気がする。

この言葉しか、出なかったの。きっと。

「やっぱり直接がいいかな。」
「…そうだね。」

最初は、物凄く期待してた。

クラスであなたに下の名前で呼ばれているのは私ぐらいだったし、
席もずっと近くて仲は良いほうだと思ってた。
でもあなたにとって私はただのクラスメイトであり相談役だった。

“好きな人出来たんだ”
あなたは嬉しそうに報告してくれた。
クラスの女子で一番の“友達”の私に。

その女の子は性格も外見も良くて、私なんかと真逆だった。
それが辛くて、憎いはずなのに。

辛いと思いながらも、私は麻也が幸せになることを願っていて。
応援してしまっていたんだ。