蒼空の下で２ (ページ18)

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私の涙が治まると、麻也は私に言った。

「何でも聞くから。ちゃんと話して。」
麻也はにっこり笑って、私の目を見てくれる。

「…不安だったの。
麻也がいつか、他の女の人の所行っちゃうんじゃないかって。
私何の取り柄もない。
料理できないし短気だし、不器用。
麻也の隣に居ていい人間なわけないんだけど、だけど…麻也が好きで。

…好きなの。だけど…」

言葉がうまくまとまらない。
よく言われたことがあるもの、話にまとまりがないって。

「そんなに俺に信頼ない？笑」

「違う、そうじゃないけど…」

「そっかぁ。ごめんな。
でも俺はAが好きだよ。
料理できないなら俺と一緒にやればいいし、
短気なら俺が怒らせないようにするし、
不器用な所も俺は好きだったりする。
Aも俺のこと好きでいてくれるんだろ？

なら、これからも一緒に居よう。」

「麻也は、それでいいの？」

「Aが心配してんのは俺が離れていくことだろ？

俺がAのこと好きなんだからそんなの解決じゃん。」

麻也はいつものような笑顔になって、

私もつられて笑った。

─あなたと居ればいつでも笑顔でいられる─

─これからも、あなたと生きていきたい─