蒼空の下で２ (ページ2)

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手紙を出したのは中2の時だった。
もう3年経つ。

だから諦めなきゃと思いながら、次の恋は見つけられなかった。

だってまだ、真司のことが好きだから。

大好きだから。

‘A’そう呼んでくれるあなたがまだ、愛しくて愛しくて仕方がないの。

「A。」

「なに？」

くるり、と振り向くと在ったのは毎日のように考えている人の顔。

「え…！？真司？」

‘久しぶりやなぁ’そうにやける顔はまるで変わっていなくて。

「なんでいるん…？」

「セレッソ大阪いうチーム知っとる？そこに入ることなってん。

やから、こっちに戻ってくるから偵察に。」

セレッソ大阪ってJリーグの？すごいじゃない。

唖然としている私を前に、真司はポケットからあるものを取り出した。

「でも一番の理由は、この手紙の返事するためかな。」

そう言って手に取ったのは私が3年前に出した手紙。

「返事、は？」

私が問いかけると、真司は優しく私を抱きしめた。

そして耳元で‘好きやで’と囁いた。