【夢小説】 白薔薇の妹 【DIABOLIK LOVERS】

【序章　第一話】　白薔薇の記憶 ページ1

私はいつも、過去の夢を見る

――ずっと、ずっと...楽しかった昔の夢



―――なぁ！A！しってるか！？
　 にんげんってすげーよわいんだって！


私の隣にはいつも、
兄弟がいた。


―――ねぇA。おひるねしない？


女の子は私だけだけど、
それはもう、
優しい兄弟。


―――ぼくはAとあそぶの！おまえはあっちいってろ！


兄弟たちの中はあんまりだけど、
私にはいつも優しかった。


特に、『スバルお兄ちゃん』だけは特別だった。


―――おれのいもうとにさわんな！

―――A、だいじょうか？

―――あぶないことするな！

―――にいちゃんがいるからあんしんしろ

―――なにかあったら、すぐよべよ


手が出てしまうこともあったけど、
『スバルお兄ちゃん』は
いつも私を守ってくれた。


―――【しろばら】ってさ、いろんないみがあるんだって！
　 かあさまがおしえてくれたんだ！


―――たとえば、【やくそくをまもる】だって！
　 にいちゃんのことをよべよ！ぜったいAをまもるからな！



だけど私が『スバルお兄ちゃん』と声を出しても、
『スバルお兄ちゃん』にはもう...




――届くことはなかった

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