二千年経っても貴方をpart13

自由の翼 ページ4

ハ「静かですね」

キ「オディの住民はもう南に逃げたんでしょう

船もすべて出払っている」


ハ「では…頼みます
アズマビトの皆さん…

「地鳴らし」があの山を越えてくる前に…」

キ「えぇ…何としてでも飛行艇を空に揚げてみせます

ですから…
我々の故郷を、どうか…ヒィズルを頼みます」


あなた「…」

ハ「…」



















皆は、船から飛行艇を、取り外し陸へと引きずり上げた

ジャ「急げ！！」

コ「クソッ爆薬が邪魔だ！！」


ラ「切り捨ててしまおう」


ア「…待って

何か…使えるかもしれない
飛行艇に積んでおこう」



ラ「あぁ…エレンに…使うのか？」

ア「……それは……わからないけど」



















ファ「うぁああああああ

そんなぁあ!!

もう！！…みんな死んだんですか！？
マガト隊長…レベリオも…！？
オレの家族もみんな…！？」


ピ「…もう「地鳴らし」はマーレ大陸の大半を呑み込んでる」


ファ「…じゃあ、どうするんですか…？」

ガ「…」


ファ「これから…どうしたら！？

オレたちだけで！？」



ピ「ごめん…わからないの…」



















アニ「…」


ミ「アニ、装備の確認をして

まだ新型の立体機動装置に慣れてないでしょ？
ライナーとその辺りを飛んで慣らしてきて」


アニ「…何で？」


ミ「今できることをやるべき…なので」

アニ「…私は降りると伝えたはずだけど」


ミ「飛行艇にも乗らないつもりなの？」


アニ「悪いけど…乗らない
人類を救うとか、私には…よくわからない」

ミ「！」

アニ「むしろ、私達マーレのエルディア人はその「人類」から迫害を受けてきた
生まれた時からずっと…

仮に今「地鳴らし」が止まったとしても
マーレが滅んだ後じゃ…

エルディア人を守る後ろ盾は何も無い…



本当に…悪いと思ってる
故郷を救うわずかな望みに全てを懸ける
彼らに対して」

アニはアルミンに目を向ける


アニ「でも…私はもう戦えない
最期の時間くらい…

穏やかで…いたい」


ミ「！」

ミカサは気付いたようだった

ミ「…いつの間に？」

アニ「…何が？」


ミ「…イヤ…そう

わかった…」


アニ「何が！？」

ミ「あなたはもう、辛い思いをしなくていい」

アニ「！」


ミ「でもアルミンは私たちと飛行艇に乗り

エレンの元に向かう」


アニ「…わかってる、

それで…あんたはどうしたいの？
人類を救うためにエレンを殺しに行くの？」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す