二千年経っても貴方をpart13

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エ『これが

自由だ






…ついに…

辿り着いたぞ
この景色に、




なぁ、アルミン！』



エレンは後ろを振り返る



ア「…エレン」











アニ「もう…怪我は治ったの？」

ア「！あれ…？アニ…？」


アニ「…」

ア「うん…時間があったから

まさか…こんなのんびり過ごすことになるなんて…
…思いもしなかったよ」


アニ「…座ったら…どう？」

アニは自分の隣を示した



2人の間に沈黙が走る


ア「…」

アニ「まだ…お礼を言ってなかったと…思って…」

ア「え？」


アニ「何年も…私に話しかけてくれて…ありがとう」

ア「…あぁ、うん…」


アニ「寂しくて…気が狂いそうだったから…

あんたと、ヒッチの話だけが楽しみだった…」

ア「…アニ」


アニ「でも…何で
相槌の一つも返さない岩なんかの相手して喋ってたの？」

ア「え…？」


アニ「もっと…明るて楽しい子とかいたでしょ…？」

ア「それは……っ違うよ…


会いたかったからだ…アニに…」


アニ「！」

ア「…」



アニ「……何で？」

アニは体育座りで顔を埋めながら聞く


ア「…え？

本当にわからないの？ヒッチがあんなにからかってたのに」


アニ「…わからない」


ア「…！」


アニ「…本当に…何…やってんだろう…

今…世界中で何千何億の人が踏み潰されてる最中に…
私達…何やってるんだろうね…」

ア「…うん…」


アニ「！…わかった、あんたが良い人だから
私みたいな敵にも話しかけたんでしょ？」


ア「…」


アニ「エレンとの対話を諦めないのと同じ理由

いつ目を覚ますかわからない「女型の巨人」(バケモノ)の相手をすることも

争いを避けるため
でしょ？」


ア「…」

アニ「…」


アニは静かに立ち上がり、立ち去ろうとした
が、

アルミンがそれを止めた

ア「座りなよ」

アニ「…！」


ア「あと…前にも言ったけど
良い人って言い方がやっぱり嫌いだ」


アニ「！」

ア「大勢の人を殺した

軍人じゃない、人も…子供も…

そして…今、生まれ育った島のみんなを裏切る選択をして…
仲間を殺した…

僕もとっくにバケモノだよ




頭のどこかで、いつか…
エレンと一緒に未知の世界を旅するって約束

それが叶うと…思ってたんだ」


アニ「未知の世界は…
そんなにいいものじゃなかったでしょ？」


ア「うん…僕らが夢見た世界とは違ったよ…


…でも」


一羽のカモメが柵に止まる







ア「まだ…僕らが知らない

壁の向こう側があるはずだと…
信じたいんだ」

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