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地鳴らし ページ1

エレン「…」


エレンは1人、マーレの街の中を歩いていた




あと…どれだけ先かわからないが…
オレは…この人たちを皆殺しにする

近いうちに、みんな死ぬ…
いや…オレが殺すんだ…

そう…すると決まっている
きっとこの先も パラディ等が生き延びる道が見つからなかったんだろう…

何もかもがなくなる…

家も、人も、動物も、人生も、夢も、








エ「!」

エレンの前を夫婦が通る
大きなお腹を揺らしながら、仲睦まじく歩く2人を見て、
エレンは母親のことを思い出す











母さんは…どう思う

死ぬべきは…オレ達エルディア人なんじゃないのか?
壁の王が自死の道を選んだように…

少なくとも「島」と「外」じゃ死ぬ人の数が違いすぎる
エルディア人が完全に死滅すれば
巨人の問題が無くなるのも事実だ…










エ「ッ」







でも…そんな結末

納得できない







エ「!」


薄暗い路地の中、
1人の少年が3人の大人達にタコ殴りにされていた

エ「…」










あの少年…
未来(さき)の記憶で見たことがある

おそらく、オレはこの少年を助ける
















エレンは薄暗い路地の中に足を踏み入れた



「!…このガキは敵国の移民でスリの常習犯

つまり、ここで商売する俺達にとっちゃこりゃ害虫駆除ってわけだ」

「あんたには関係ねぇよ

失せな」


エ「!…あぁ、そうだな」













オレは何を考えてる…

いずれその少年も殺すくせに…

何を思い上がって…
















エレンは路地の出口に向かって歩き出す


ガッ

ゴッ

少年を殴る音が路地に響く












これから、暴力の限りを尽くすオレが…

正義を気取っていいわけがないだろ














少年「ガハッ」


エ「…!」



















未来は…変わらないらしい














エレンは少年をおぶり、
少年の家へと送る


少年「アリガトウ!」


















オレも同じだったよ、ライナー…

半端なクソ野郎だ




いや…違う…

それ以下だ…



















エレンは地面に膝をつき、少年の肩に手を添える



















エ「ごめん…ごめん…ッ」



少年「…?何で泣いてるの?」



















ドオォオオオオオォォォオ

何体もの巨人達が少年たちへ近づいていく
一歩一歩、足音を鳴らしながら



「走れ走れ!!」


「何で巨人が!?」




人々の混乱の声が聞こえる

・→



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ああ - お久しぶりです!一番最近にコメントをして約3ヶ月程経ったのですが、更新が止まっている間も何度も読み返して日々の疲れを癒やしてました 冬になり、寒さが厳しくなってきましたが体調に気をつけて更新頑張ってください!お話更新されるまでいつまでも待ち続けます! (2月23日 13時) (レス) id: b64360ae0d (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - お久しぶりです、元気にしてましたか?実は話の続きが気になったので最初から読み返していました。お体に気を付けてお過ごしください。 (2月3日 19時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。お忙しい中更新してくださってありがとうございます。通勤の移動中や会社の昼休憩の時に読むのが物凄く楽しいです。寒さが厳しくなってきたので、暖かくして過ごして下さい。次のお話も楽しみにしています。 (11月27日 22時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
詩優(プロフ) - 忙しい中空き時間にこのお話を読むのが楽しみな時間です。寒くなってまいりました。風邪やインフルエンザなど、体調不良にお気をつけてお過ごしください。 (11月22日 20時) (レス) id: 9ae56efafa (このIDを非表示/違反報告)
ア。(プロフ) - 高橋さん» こんなに、お優しい方々が、私のお話を読んでくれているというだけで嬉しいです😭日々の疲れとか、人間関係とか、そういうのから少しでも解放されるように、このお話更新するので、気が向いたら読みにきていただけたら嬉しいです!お体に気をつけてください🙇 (11月12日 23時) (レス) id: ba7135341c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ア。 | 作成日時:2023年11月5日 3時

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