柚木兄弟と雪兎 (ページ9)

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第八ノ怪ページ9

あれから1週間────

寧「花子さん花子さん、今日はもう帰らせてください！」

花「ダメー」

寧「今日だけ！今日だけだからっ」

花「だーめ、これが終わったら頼みたい大事な仕事があるんだからサッサと終わらせてもらわないと」

寧「そんなぁー…」

ｷﾞｨｨｨｨ…

貴『寧々ー！！！元気！？あまねにいじめられてない！？』

寧「大丈夫じゃない…花子さんの助手になって１週間、放課後から下校時刻までひたすらトイレ掃除トイレ掃除トイレ掃除…もうちょっとで校内中のトイレを回っちゃう…」

貴『もぉー！あまね！寧々をいじめないでよ？！』

花「助手なんだからこれぐらいするのがフツーだよ！ﾆｺｯ」

貴『ﾆｺｯっじゃないよ！寧々は今が花の盛りなんだよ！？まぁ、あまねの笑顔に免じて許してあげるけど…！』

花「やった♪」

寧「やったじゃないよー！ﾊﾞｼｯせっかくチャンスがやってきたのに～青春は短いの！」

貴『チャンス？』

寧「デートのお誘いもらっちゃったの！クラスで一番カッコイイ藤くんに！しかも2回目のデートよ！夕暮れの誰もいない教室でランデブーしちゃったりして！」

花＆貴「『デート！？』」

貴『寧々ー、藤くんと何するの？エ〇いこと？w』

寧「聞きたいの～？しょうがないな～

ｶｰｶｰ

空き教室で生徒会の資料をまとめるのよ。藤くんたら誘うくせにすぐいなくなっちゃうの、照れ屋よねﾌﾌ…」

花「ヤシロは何とランデブーするの？紙？」

寧「いいの！今は都合のいい女でもこれから進展するの！」

貴『そのあんたの根性が羨ましいよw』

花「でも、そいつはきっとヤシロのことただ利用してるだけだと思うよ」

ﾌﾜｯﾄﾝ(壁ドン)

貴『！？(ﾊﾟｯ』

花「ねー俺にしなよ
そんな男よりずーっとヤサシクするからさ」

貴『…────(ﾎﾞｿｯ)』

花「ﾋﾟｸｯAどーしたの？大丈夫？」

貴『…！？あ、あぁ大丈夫だよ！』

寧「…花子さんとトイレ掃除か1人で書類整理かだったら書類整理の方がいい…ｽｽｽ」

花「ｶﾞｰﾝふぅ…わかった
ヤシロはエラ呼吸が恋しいんだね？おいで白杖代、魚用の餌を買いに行こう」

寧「わーい！トイレ掃除だぁい好き～♡」

貴(ﾋﾟｸｯん？この気配…七不思議の1人かな？