柚木兄弟と雪兎 (ページ6)

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第五ノ怪ページ6

花「言っただろ、代償が伴うって、ヤシロは人魚の呪いを受けたんだよ」

(それで私魚に？)

花「魚は人魚の眷属だからね、もし誰かに飲ませていれば呪いは2人に分散されて薄まるからカンペキにお魚にはならなかっただろーね
多少魚っぽくなるけどw人魚の鱗は口にした者に呪いを授けるだけのもの、ただ同じ呪いを受けた同士は特別な縁で縛られるから縁結びだなんて言われてる
使わなかったんだね、なんで？」

(…私は先輩のこと好きでもなんでもない、ただ利用しようとしてるだけだって気付いたから、花子さんの言った通り両思いになれるなら誰でもよかったの、それが私の本当の願いだったんだね…泣)

貴『あまね、あいつがくる…』

？(さてもさてもヒトとはまっこと愚かな生き物よ、しかし喜べ小僧小娘、今よりお前は妾のしもべ、精々可愛がってやろう)

花「きたね、A！ヤシロに結界！」

貴『妖術変化、守護の結界』

ﾊﾟﾘﾝｯ

貴『あまね！こっちは大丈…あまね！後ろ！』

花「！？ﾄﾞｶｯ」

人魚(弱い弱い、七不思議ごときが！さぁおいで)

花「ちょっと待ってよ、俺はまだその子の願いを1つも叶えてないんだ、連れてくならその後にしてくれない？」

人魚(黙れ！妾に命令するでない)

花「へぇ…そう、それならこっちも力ずくで行くよ」

ｽﾞﾊﾞｯ

人魚(な、たかが生まれて数十年の怪異になぜこれほどの…おのれ七不思議ぃぃぃぃ)

ｼｭｩｩｩｩ

(きゃ)

貴『ナイスキャッチ』

花「ひとまず取り返せはしたけど、しつこそーな感じだったしまた来るだろうな」

(そ、そんな！どうしよう花子さん…私あの魚に連れてかれちゃうの？あんなお願いしなきゃ…しなきゃよかったよ…)

花「ﾆｺｯ泣いても無駄、これが怪異にかかわるってことだ」

貴『言ったよね！？使ったらダメだって！僕、めっちゃ心配したんだから…泣』

花「でも君はこれをセンパイには使わなかったん、だからまだ願いを叶えてあげられる
人間にも取りたい？願うなら叶えよう、もちろん代償はもらうけど」

(だ、代償って…？)

花「さあ？でも最低限の日常生活は送らせてあげる
どーする？」

(も、戻る戻りたいっ！お願い花子さん人間に戻して！！)

ﾋﾟﾝｯ

ﾊﾟｼｯ

花「お代はカラダで払ってもらうよ」

貴『あまね！ちょっとこっちきて！』