ありのまま ページ9
アルベルの前に膝をついて
慣れた手つきでマスクを外すと露わになった褐色の肌。
いつ見ても綺麗…
この肌も髪も翼も全部。
アルベルのすべてが愛おしい。
そんな想いが溢れたせいか
私の手は自然とアルベルの髪を撫でていた。
額から頬にかけてなぞるように指を動かすと
じーっと私を見つめるアルベル。
なんだか大人しくされるがままなのが可愛くて
『キスしてもいい？』
なんて冗談まじりに聞けば
返事の代わりに返ってきたのは優しい口づけ。
『…っ、…』
そのままアルベルの首に腕を絡めると
ぱちぱち燃えていた炎が消えた。
いつもそう…私が抱きつくと
火傷しないようにって気を使って炎を消してくれる。
『んっ…ねぇアルベル…私の前ではありのままの姿でいて』
キ「……」
『最強のキングじゃなくてそのままのアルベルでいて欲しいの…』
あなたの素顔を知るものとして
同じ境遇にあったものとして
仲間として恋人として…あなたを守りたい。
実際はこうして抱きしめることくらいしかできないけど
少しでもあなたの心を軽くしてあげたい。
キ「そうだな…」
アルベルはそう言うと
ふっと笑って指先で私の髪を掬い取る。
その仕草に見惚れていると
唇にまた柔らかい感触がした。
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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maaya | 作成日時：2022年9月29日 15時
