見守る ページ40
アルベルに運んでもらいながら
探すのはもちろん愛しい息子の姿。
『ヤマト見える？』
キ「いや、たぶん海岸の方だろ」
カイドウさんからは近づくなって言われたけど
見るなとは言われてないもんね。
だから今日もこっそりヤマトの様子を見に来た。
ちゃんと食べてるか怪我してないか
ちゃんと眠れているか…心配事は尽きない。
アルベルには申し訳ないけど
バスケットの中にある薬や食べ物は
全部ヤマトにあげるもの。
『あっ！いた！』
海岸のそばで見つけたヤマトの姿。
自分の身長と同じくらい大きな金棒を手に
一生懸命素振りしてる。
キ「いいか？カイドウさんの命令は絶対だ。様子を見るだけだぞ」
アルベルはそう言うと
私を近くの岩場に下ろしてくれた。
『ねぇ…ヤマトまた大きくなったと思わない？』
キ「そうか？」
『子供の成長ってこんなに早いんだね…』
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つい昨日のことのよう。
ヤマトが初めて一人歩きできるようになった時は
感動したなぁ。
手を繋ぎながら私を見上げていた子が
今じゃあんなに大きくなって…
あれ…私こんなに涙腺弱かったっけ。
キ「チッ…なにがデートだ」
『………』
もう…人が隣で感極まってるってのに
堂々と文句言わないでよ。
アルベルの不機嫌な声のせいで
出かけた涙も引っ込んだわ。
『…機嫌直してよ。愛の逃避行デート気に入らない？』
キ「ああ…気に入らねぇ」
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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maaya | 作成日時：2022年9月29日 15時
