子供たち ページ32
カイドウさんのバカ。
あの脳筋野郎！
命令って言えば私が逆らえないのをいいことに
ヤマトと引き離すなんて最低。
だけど、ヤマトとカイドウさんを天秤にかけた時
未だにカイドウさんの方が重くなってしまう自分にも
嫌気がさした。
一生かけても返し切れない恩が
こんなに重いものだったなんて…
『はぁ…だいたいあの子供たちも育てろってなんなの。
ヤマトの代わりを連れてきてやったぞみたいな顔してたのもむかつくし、
私はヤマトだから引き受けたのであって他の子供なんてちっとも…』
ウ「あ、あの…」
『え…？』
ひとりだと思ってた部屋に聞こえた私じゃない声。
ふと扉の方を見るとさっきの子供たちが
もじもじしながらこちらを見ていた。
あ、ついてきてたのか。
忘れてた。
『…入っておいで』
そう言うと
意を決したように女の子が
男の子の腕を引っ張って私のそばまで歩いてきた。
見たところ姉弟で合ってるのかな。
『君たち名前は？』
ウ「うるティ…こっちは弟のペーたん」
『そう…私はA。歳は？』
ウ「7歳と5歳…」
『…そっか』
よろしくするつもりはないけど
里親が決まるまでは預かるしかないよね。
私の子はヤマトひとりだもの…
代わりなんていないの。
ぐー
ペ「ぼく、お腹すいた」
『うっ…』
そんなきゅるきゅるお目目で見ないでよ。
可愛いすぎるから…
ウ「A、わたしもお腹すいた…」
うう…だめだ。
私、子供にはめっぽう弱くなっちゃったみたい。
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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maaya | 作成日時：2022年9月29日 15時
