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愛の逃避行 ページ11

酔いを覚ますには空を飛んで冷たい風に当たるのが一番。


実際はアルベルに運んでもらうだけだけど。





キ「なんでおれが…」



『私たちの定番デートじゃん』









アルベルが眉間にしわを寄せて嫌そうな顔をする理由は

私が調子に乗ってこのデートに「愛の逃避行」なんて

馬鹿げた名前をつけたせい。




「気色悪りぃ名前つけやがって」って

ゴミでも見るような目を向けられたことは

今でも忘れない。







でも好きな人にお姫様抱っこされながら

一緒に空を飛ぶなんてものすごくロマンチックなのに。







キ「…吐いたら殺す」



『ん、…』



キ「はぁ…」



『お、落とさないでね』






深いため息が聞こえて

本当に嫌なのかな…ってちょっと心配になる。




一応念を押したけど

私を抱きかかえる腕に

ぎゅうっと力が込められたからほっとした。







『アルベル…ひとりで寂しかったでしょ。戻ったら一緒に飲もうね』



キ「余計なお世話だ」



『可愛い…』



キ「あ?落とすぞ」



『もう…またそんなこと言って』



キ「A…」



『ん?』



キ「お前重くなったな」



『……は?』






ふわふわしていた頭が一気に現実に引き戻される。

なんか今とんでもない幻聴を聞いた気がする。

それもものすごい破壊力の…

八つ当たり→←宴の中で



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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります! (2023年1月17日 0時) (レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Maaya | 作成日時:2022年9月29日 15時

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