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side waku
その後も、だめだと言って聞かないAさんを何とか説得して一旦部屋を出た。
元 「 ...檜山、何か考えてる事あんの？ 」
さっき、檜山は何も考えずに言ってる訳じゃないって言ってた。
守りたいって気持ちはもちろん俺も一緒だけど、具体的にどうしたらいいかはまた別の話で、
その人はAさんの後つけたり、怪我させるような人だ、下手に動くと危ないかもしれない。
檜 「 あぁ、俺の知り合いに警察官してる人がいるんだ。俺達の中の誰かが、Aさんと2人で帰るようにして、多分それを見たら逆上して、また手出してくると思うから、そこを押さえてもらおうと思ってる、 」
皇 「 ...俺もいろいろ考えてたけど、それが手っ取り早いかもね、早くAさんの事安心させてあげられる。 」
今連絡したら、そういう事なら協力すると言ってくれたらしい。
檜山も、きっかけ作ってくれた皇輝くんもこういう緊急事態の時頼りになる。
俺一応最年長なのに、何も役に立ててねぇな、
皇 「 着いて行く、って言いたいところだけど、俺とうっちーは今から仕事だから、湧と檜山に任せるけど...いい？ 」
檜 「 ...そのつもり。 」
元 「 もちろん、 」
俺も檜山も、結構頭にきてんだよね、
Aさんをこんなにも怖がらせて、悩ませて、怪我までさせて、
もう絶対、Aさんの事傷つけさせないから。
元 「 ...運転、俺がしようか？ 」
『 ううん、もう体調も良くなったし、これぐらいさせて、 』
あれから少しして、Aさんの帰る時間に合わせて俺らも事務所を出た。
檜山の知り合いの警察の人はバレないよう、後ろから着いてきてくれるらしい。
『 ...結局、巻き込んじゃったな、みんなの事。 』
元 「 ...もう、また言ってる、それ以上言ったら怒るかんね、 」
檜 「 湧の言う通り。 それに安心して、俺らだけでどうにかしようって訳じゃないし、ちゃんと保険かけてるから。 」
『 ...あっ、 』
小さく声を上げたAさんが見てる方向に目を向けると、マンションの前に佇む背の高い男の人
元 「 あの人？Aさん、 」
『 ......うん... 』
震えてるAさんの手をそっと握った。
今からは俺がAさんと一緒に車から降りてあの人の方まで行って、檜山には近くから様子見てもらって、警察の人に知らせたりする役目をしてくれる。
大丈夫。きっと上手くいく。
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作者名：あい | 作成日時：2023年3月23日 2時
