愛をください。～another story (ページ8)

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A「ねぇ？週末、どっか出かけよ？」

雅紀「あ～～～……いいよ？映画くらいなら。」

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A「映画……より、ショッピングとか？」

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雅紀「……なんか、欲しいもんでもあるの？」

A「う～～～ん……たまには服とかも見たいしね？
ウィンドウショッピングでいいから！一緒に出かけよ？」

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雅紀「………分かった。」

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そう答えると

Aは嬉しそうに笑う

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その笑顔を消したいわけじゃないけど

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俺は

最初に断るという選択肢を選ぼうとしていたんだ

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A「そうだ！新しいカフェがね、出来たんだけど！
そこでランチして……それからショッピングして～～……？」

雅紀「…………。」

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A「ダメ？」

雅紀「いや……いいよ？」

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A「なんか、嫌そうな顔してた。」

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雅紀「そんな事ないよ？そんな事……ないから。」

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俺は

Aと一緒にいるのは嫌いじゃない

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むしろ

同じ空間に

同じ時間を共有したいと

そう思えるほどだった

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ただ

一緒に出かけるのが嫌だったんだ

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独占欲

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ある意味

そんな言葉で片付けられるのかも知れない

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