愛をください。～another story (ページ7)

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…07… ページ7

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結衣と別れてすぐ

Aはアパートに入り浸るようになっていた

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それは

結衣みたいに週末だけじゃなく

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平日でも

仕事が終わると自分の家のように帰ってくる

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眠る時には

腕の中にAがいて

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朝起きると

ベッドの中にはAがいて

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そんな毎日が続くようになっていた

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結衣には感じなかった感情が

Aには感じるようになってる自分に

気づいた

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結衣には

週末だけでいい

なんて

当たり前のように感じていたのに

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Aとは

一緒にいることが当たり前になってきていて

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それを自然に受け入れてしまっている俺に

自分で驚いてる

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それほど口数の多いわけじゃないAは

自然と俺の中に入り込んできていて

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同じ時間を過ごすことが苦痛じゃなくて

側にいることが当たり前に感じるようになっていたんだ

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穏やかに過ごす日常が

幸せなんだと

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そう、思えるようになっていたんだ

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ただ

もうひとつ

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別の感情も

俺の中に生まれ始めていたのも事実で

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それを見せないように

自分の中に押し殺し始めていた

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