愛をください。～another story (ページ35)

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美和「どうですか？雅紀さん？」

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雅紀「………え？」

美和「Aさんと雅紀さん、わたしと翔くんで。」

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にっこりと彼女は微笑む

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その反面

Aの顔からは

一層、血の気が引いていくように感じていた

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雅紀「え～～～っと……櫻井さん、だっけ？」

美和「はい。」

雅紀「食事、行きましょうか。4人で。」

A「……え？」

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美和「ほんとですか？うれしい！じゃあ時間と場所はこっちから連絡しますね？」

A「雅紀？」

雅紀「別にいいよ、食事ぐらい。Aももっと早く言ってくれれば良かったのに。」

A「……それは……っ。」

美和「わたし、また楽しみが増えちゃった！ね？Aさん？」

A「……美和。」

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Aは俺の腕を掴まえたまま

抵抗するように

ぎゅっと力を込めていた

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俺は

Aがこれほどまで彼女を嫌がる理由を知りたかった

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確かにAは

誰とでも仲良くする性格ではないけれど

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彼女には

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美和さんには

特別に違う何かを感じていた

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