愛をください。～another story (ページ29)

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結局

昼飯だけだったはずが

日の高いうちから定食屋は飲み会と化していて

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なかなか帰してもらえない状況に

時計ばかりが気になっていた

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「なんだよ相葉ぁ！時間ばっかり気にしやがって！そんなに帰りてぇのか？」

和也「まぁまぁ、相葉さんこの後予定あるんだって！そろそろ解放してやんなよ？」

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ニノの言葉で

どうにか定食屋を抜け出して

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店の外まで見送りにきたニノに

「じゃあね？」って手を振った

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和也「あぁ！相葉さんっ！！来週、試合だからね？忘れないでよ！？」

雅紀「あ～～～分かった！どうにかしてみるよ。」

和也「じゃあね？デート頑張って！」

雅紀「うん……。」

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ほんの少し苦笑いを浮かべた俺に

ニノが口を開いた

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和也「……嫉妬すんのもさ？
まぁ……女の人にもよるけど、一種の愛情表現なんじゃないの？」

雅紀「……え？」

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和也「みっともないからって、何も言わないのが、愛情表現だと思ったら大間違いだよ？」

雅紀「ニノ……。」

和也「Aちゃんだって、相葉さんを大切に思うから
ちゃんとアパートに帰ってくるんでしょ？」

雅紀「………。」

和也「じゃなきゃ、とっくに出てってるでしょ？
もうちょっと、相葉さんの思いをさ、ぶつけてみれば？」

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雅紀「ニノ……。」

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和也「じゃあ、来週ね！待ってるから。」

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ポンッと俺の背中を叩いて

ニノはまた店の中へと消えた

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嫉妬が愛情表現

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ニノの言うことは間違ってないかも知れない

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でも

俺には

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それをする事で

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うるさい男

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そんな風に思われて

Aが離れて行くのが

一番怖かったんだ

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『愛をください。3』
～「矛盾する想い」より～

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