愛をください。～another story (ページ26)

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雅紀「俺も色々あったの！」

「なんだよ、色々って！」

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雅紀「だから……結衣のこと……とかさ？」

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あえて

その名前を口にした

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女を寝取られた男

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チームには俺のそんなイメージが定着していて

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まさか本心は結衣のことよりも

Aと離れる時間を減らすため

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なんて

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嫉妬深い男のようで

言えたもんじゃなかった

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和也「まぁまぁ……せっかく相葉さんも来たんだしさ？練習終わったら飯でも行こよ？」

雅紀「ちょっ！ニノっ！！俺、午前中だけだって……。」

和也「いいでしょ、それぐらい。Aちゃんだって、ちゃんと分かってくれるって！」

雅紀「でも……。」

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渋い顔をした俺に

ニノが言いくるめるように耳打ちをする

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和也「飯食うだけだぜ？それぐらい付き合えよ！」

雅紀「………あ～～～……うん。」

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チームメイトたちもそれに便乗し始めて

とても、断り切れる状態じゃなかった

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Aとの約束は

夕方から

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昼飯ぐらいなら

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そんな思いはあるけれど

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一人、休日にも関わらず

部屋に残してきたAのことが

ずっと頭から離れずにいた

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バカだって自分でも思う

これだけ一人の女に

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Aにのめり込んでるなんて

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だって、離れるのが淋しいのはAじゃなくて

本当は、俺が淋しいだけなんだから

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