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週末
早朝からの練習に
Aを起こさないようにこっそりと部屋を出た
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朝が苦手な
Aの負担にならないように
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きっと
Aが起き出すのは
お昼少し前
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それまでには戻れるだろうと
単純に考えていた
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久々にユニフォームに袖を通して
見慣れたはずのグラウンドへと向かう
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車から降りてグラウンドを眺めると
既にチームのメンバー達は集まっていて
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俺に気づいたニノが
嬉しそうに大きく手を振った
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和也「あ〜〜〜っ！！相葉さんっ！！よかった〜〜〜来てくれてっ！！」
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ニノの甲高い声に
ユニフォームたちが一斉に俺に向き返る
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雅紀「久しぶり〜〜〜！」
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笑い返して手を振ると
男たちは
ずっと顔を出さなかった俺でも
簡単に受け入れてくれていて
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懐かしい顔たちの笑顔に
忘れかけそうな嬉しさが
戻ってきていた
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「なにやってたんだよ〜〜〜！？ぜんっぜん顔出さなくなって！」
雅紀「ごめん、ごめんっ！野球やってる場合じゃなくなっちゃってさぁ。」
「なんだよ、それっ！」
雅紀「……うん。」
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チラとニノに視線を流すと
含むように笑っていて
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それに困ったように笑い返す俺がいた
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ニノには
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結衣のこと
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Aのこと
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全部話してチームを辞めた
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いや
正確には辞めたんじゃなくて
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辞めるのを保留されたまま
今までダラダラと誤魔化してきたんだ
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作者名：四葉（よつば）
作成日時：2013年1月3日 22時
