愛をください。～another story (ページ24)

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…24…『静かなる嫉妬心』ページ24

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雅紀「えっ！？野球？人数足りないって……。」

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それは

久しぶりのニノからの電話だった

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ずっと続けてきた草野球は

Aと付き合い始めてからは

次第に足が遠のいていて

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Aと同棲するようになってからは

ろくに顔を出すこともなくなっていたのに

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和也『頼むよ！メンバーが一人ケガしちゃってさ！
来週、試合なんだけどさ～～～試合前にちょっと顔出してよっ！？
ポジションのこともあるしさぁ？』

雅紀「でも……。」

和也『お願いっ！相葉さんしか頼める人、いないんだよ！』

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その日は、Aと出かけようと約束をした日で

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和也『午前中で終わるからさぁ？頼むよっ！
人数ギリなの、相葉さんだって知ってるでしょ！？』

雅紀「それは……知ってるけど……。」

和也『言っちゃなんだけど！
人数足りないの、相葉さんが抜けたせいもあるんだからね？』

雅紀「………あ～～～……。」

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ニノに痛いところを突かれると

断り切ることも出来なくて

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雅紀「じゃあ、午前中だけなら……。」

和也『マジで！？サンキュー相葉さんっ！やっぱアナタに頼んで良かったよっ！！』

雅紀「あ～～～うん、どうにかするよ。」

和也『じゃあ、いつものグラウンドで待ってるから！』

雅紀「分かった分かった。」

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実際

元々ギリギリだった草野球チームの人数が足りないのは

俺が抜けたせいもある

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そんな負い目からＯＫしてしまっていた

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好きで始めた草野球だったけれど

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俺には

そのチームメイトよりも

Aと一緒に過ごす時間の方が大切で

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一緒に外に出かけない分

せめて休日ぐらい

少しでも部屋にいる時間を増やすことを選んだんだ

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野球は

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体を動かすことは好きだ

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でも

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Aのことは

それ以上に好きだったんだ

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