114.影 ページ35
.
薫「少し、休んでればいいよ！平岡さんにはわたしが言っておいてあげるから！」
A「……薫……。」
薫「ね？少し仮眠でもすれば良くなるかも知れないしね？」
.
A「…うん、ありがと。」
.
.
薫「それでね？」
.
.
モジモジと都合悪そうに薫がうつむいて
.
A「……なに？どしたの？」
.
薫「あのね……お願いがあるんだけどね？」
A「うん……。」
.
.
.
薫「後で……櫻井さんに電話して？」
.
.
A「え…………？」
.
薫「わたし、かけようと思ったんだけど〜〜〜出来なくて！お願い！」
.
.
.
期待十分の顔で私を見る薫だけど
.
薫「Aだったらさ、ちゃんと彼氏いるし、変な誤解されないじゃない？
わたしがかけちゃうと、すんごい物欲しそうに感じられそうで！」
A「でもそれは……薫が自分でしなきゃ……っ！」
薫「仕事の方は、わたしが上手く言っといてあげるから！
ゆっくり休んで体調整えといてよ！よろしくね？」
.
A「そんな……。」
.
.
.
強引な薫は
私の背中をポンと叩いて
嬉しそうな顔で化粧室を出て行く
.
.
そんなこと
出来るわけ無い
.
.
女同士だから尚更
薫には知られたくない二人の関係
.
.
そして
その奥に潜む魂胆
.
.
このままじゃ
いつか必ずボロが出る
.
.
薫の期待になんて
.
応えられるわけがない
.
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：四葉（よつば）
| 作成日時：2012年10月7日 22時
