愛をください。3 (ページ4)

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83.安っぽい女ページ4

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口の中を

いやらしく舌先が追いかける

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深くなるほどに

再び体は熱を持ち始める

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雅紀は

またがった私の体に

指先を滑らせて

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いちいち反応する様子を

楽しむように下から眺めてる

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勝手に体は動いても

どこか頭の奥は冷めていて

せめて言葉だけでもと

言わなくてもいいことまで

口にする

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A「雅紀は……わたしの事、好きでいてくれる？」

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薄目を開けたまま

その目は私を捉えてる

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雅紀「……もちろん……でしょ？」

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A「何があっても……ずっと好きでいてくれる？」

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雅紀「……ん。ずっと……好きだよ？」

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嘘でも

その場しのぎでもいい

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たぶん私が

ずっと

雅紀から欲しかった言葉

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確認するように

聞いたのは

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そんな安っぽい言葉だけでも

満足できるような

安っぽい女なんだから

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雅紀の薄い胸に唇を寄せて

その胸の真ん中に

自分の証を残す

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雅紀を手放すつもりなんて無い

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私は

欲しいものは手に入れる

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ずっと

そうやってきたんだから

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汚い女だって罵られても

自分の幸せが手に入るのなら

悪いことだなんて

思わない

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だって悪いのは

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結婚しようと言わない雅紀と

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幸せを見せびらかす

美和

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私が

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悪いわけじゃない

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