愛をください。3 (ページ22)

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101.夢の姫君ページ22

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薫の瞳が

王子様をやっと見つけたお姫様のように

キラキラと輝く

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A「……そう、なんだ？」

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薫「名刺もらったんだけど～、小さいけど会社経営してるんだって～～～！」

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A「…………。」

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嬉しそうに話す薫の顔さえ見れず

デスクの整理をするフリして

動揺する自分を隠した

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薫「今日もあのカフェに来るって言ってたから、一緒に行こうよ！ね、A？」

A「…………。」

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返事をすることさえできず

苦笑いを返した

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うまく笑えない

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はっきり断ればいいだけなのに

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それが、出来ない

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薫「じゃあ、お昼ね！急いで行かないと櫻井さん帰っちゃうかも！」

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A「………わかった。」

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薫「Aとも、また会いたいって言ってたよ？櫻井さん。」

A「………そう……なんだ。」

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目の前が

真っ白になる

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彼は私と知ってて薫に

そんなことを言ったのだろうか？

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知らないはずなんてない

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だって

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『また、会いたい』

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そう言葉にしてるんだから

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