愛をください。2 (ページ5)

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45.Surprise ページ5

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翔『もしもし？』

A「もしもし、翔……さん。」

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翔『どうしました、Aさん？洋服、気に入りませんでしたか？』

A「いえっ！そんな、ことじゃなくて。先ほどはありがとうございました。」

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翔『あ～よかった！なんか、僕の独断で決めちゃったみたいだったので……。
ちょっと、気になってたんです。』

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こんな口実でも作らなきゃ

電話なんてする理由もない

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お礼を兼ねた電話のふりして

二人の様子を探ってるなんてね

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A「あの……美和、近くにいますか？」

翔『いえ、今ちょうどトイレに行っちゃって……すぐ、戻ってくると思うんですけど……。』

A「いえっ！いいんです、あなたに用があってかけたんです。」

翔『僕……？』

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こんな時、都合よく美和が席を外してるなんてね

神様は私の味方みたいだ

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A「一度、お会い出来ませんか？わたし、美和が結婚したなんて知らなかったから……。」

翔『………。』

A「美和が喜びそうなもの、プレゼントしたいんですけど……。
選ぶのに付き合って貰えませんか？」

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翔『僕が……ですか？』

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A「翔さんなら美和の好きなもの、よくご存知ですよね？」

翔『………。』

A「お願いします。サプライズで驚かせたいんです。」

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翔『そう……ですね？僕も美和の喜ぶ顔を見たいし。Aさんの案に乗りましょう。』

A「ありがとう、ございます。美和には……絶対に内緒で。」

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翔『分かりました。』

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電話を切って

不自然だらけの会話の内容を

なにも指摘されなかったことに安心した

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結婚祝いを

その結婚相手に選ばせる……なんて

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自分ででっち上げた内容が

可笑しくて仕方ない

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嘘で嘘を塗り固めて

彼を誘い出す

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美和へのサプライズには

ある意味変わらない

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あなたの愛しい旦那様を

私にちょうだい？

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そして

社長夫人の名も

あなたから奪ってあげる

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私より冴えなかったあなたが

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私より幸せだなんて

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許せないから

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