愛をください。2 (ページ39)

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79.化身ページ39

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薫「遅いよ！Aっ！！」

A「ごめん、ごめん！」

薫「お昼休み、終わっちゃうよ！？」

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慌てて駆け込んだあのカフェに

既に半分ほど食べ終えた薫の姿を簡単に見つけた

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彼がこの場にいないのが分かればいい

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その確認だけにかけた電話だったはずなのに……

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A「時間無いから……わたし、サラダだけでいいや。」

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ろくにメニューも見ずに

店員を呼んでオーダーをした

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美和が出るなんて

思ってもいなかった

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『あなたみたいになりたかったって……言ったでしょう？』

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美和の言葉が

グルグルと頭の中を回る

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まるで化身

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自分では見えない

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私の

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化身

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薫「中々、会わないね～……あの彼。」

A「そう……だね？偶然なんて、そうそう無いって！」

薫「そうなのかな～？」

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「お待たせしました。」と、店員が話す二人など気にもせず

オーダーしたサラダをテーブルに置く

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A「もしかしたら、もう結婚してるかも知れないし……ね？」

美和「あ～～～それはあるかもね……。イイ男は捕まるのが早いから！」

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食べ終えた薫が

頬杖をついて

サラダを頬張る私を見つめていた

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A「それも、くだらない女に……ね。」

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薫「………え？」

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つい、ポロリと

美和のソレが口からこぼれていた

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