愛をください。2 (ページ35)

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75.『Game of the love』-2 ページ35

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A『潤には絶対に言わないでね？』

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『分かってるよ。』

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女のいる男を手に入れるために

潤の友達を利用した

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なんて

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バレたら

情の厚いあの子には

白い目で見られるだけじゃ済まない

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他人ならまだしも

家族なら尚更

リスキーだってことも

分かってはいるけれど

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A『ゲームなの。』

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『ゲーム？』

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A『彼女を落とせるかどうかのゲーム。』

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『俺はそのためのコマってこと？』

A『だって、あなた以上に見映えのする男、いないもの。』

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『光栄だね？そんな言葉をもらえるなんて。』

A『乗って、くれる？』

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『いいよ？俺はコマでも何でも。』

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整った彼の顔が

いやらしく緩む

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見映えが良くても

恋愛感情なんてまるで持てない

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私の気持ちは

ここには存在しない

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『あなたは、俺に落ちてくんねーの？』

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A『どうだろ？楽しませてくれたらね……落ちるかも。』

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嘘も平気で口にして

魂胆を見抜かれないように

必死に自分を作っていた

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どんなに汚れたっていいと思った

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欲しいものを

手に入れるためなら

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魂さえも悪魔に売れる気がしていた

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『もっかいキスさせて？』

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A『これで最後ね？後は、彼女を落とせたら……ね？』

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『成功報酬……ってワケ？』

A『当然でしょ？』

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クスクスと笑う彼を

空っぽの心をした私が

他人ごとみたいに

冷めた目で見つめていた

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