愛をください。2 (ページ2)

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42.白ページ2

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買ってもらったブラウスをクローゼットの奥にしまう

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『薫と選んで買ってきた。』

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そう言えばいいだけなのに

それを言わなくていいように

隠した

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余計な揉めごとの種は

うまく隠してしまえばいい

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でも

隠れて他の男と会っていた後ろめたさが

まだ、私の中に残されてる

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雅紀「A……帰ってたの？」

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背中に聞こえた声に

思わず肩が震えた

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雅紀「なに？どしたの？電気もつけないで……。」

A「なん、でもない。着替えようかなって……思ってただけ。」

雅紀「そう？」

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A「それよりさ、あのケーキ……どうしたの？」

雅紀「あ、見たの？」

A「うん。デコレーションなんて……今日、なんかの日……だっけ？」

雅紀「あ～～～……別に？ケーキ屋の前通ったらさ、何となく買ってきた……だけ。」

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A「そう……なんだ？」

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空中を泳ぐ目と

煮え切らない雅紀の態度

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そして

意味もなく買われたデコレーションケーキ

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私にとっては全てが腑に落ちなくて

不自然で仕方なかった

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