愛をください。 (ページ24)

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24.直感ページ24

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オーダーしたランチが届く頃

テーブルに置いたままの携帯がブルブルと震えた

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ディスプレイに流れるのは

登録されていない

知らない番号

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ドクンと心臓が鳴って

それに出るか出ないか迷う私がいた

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薫「誰？彼氏？」

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A「……うん、そう。」

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思わずついた嘘

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着信相手が、あの人なんじゃないかって

直感的に感じていて

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薫「出ないの？」

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A「出る、よ？出る出るっ！」

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不自然さを無くするために

携帯を抱えたま

席を立った

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ざわめく店内から

静かな化粧室へと場所を変える

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A「もし、もし？」

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あの人だと半ば確信しながら

その電話に出た

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翔『……もしもし？櫻井ですけど……昨日のコーヒーの……。』

A「……はい。」

翔『今、時間大丈夫ですか？』

A「……はい。今、ちょうどお昼休みで……。」

翔『ですよね？そう思って、昨日と同じ時間にしてみたんです。』

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やっぱり

些細な気遣いが出来る男

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夜に電話がかかってきても

もしかしたら出なかったかも知れない

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雅紀の前では

知らない番号なんかには

絶対に出ない

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……なんて

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この人が知るはずなんてないのに

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