【歌い手】転入した先が狼だらけの男子高とか聞いてない

狼 が 三 十 二 匹 ※ ページ32

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ぺろっと金髪くんも舌を出して、またえ っ ちな顔して



近づいてくるって思ったら、あっという間にわたしの舌は金髪くんの舌に拾われていた。








女の子を抱いたことなくても、テクニックはあるの？


いや、端からわたしを陥れるためだ。きっと。






舌を吸われて、絡められて、唾液を掬われて

そのたびに恥ずかしいくらい気持ちいいテクニック、響く音に
口の中も耳も溶かされそう。






金髪は優しくても信用しちゃいけない、って思いしったけど


たぶん、もう遅かった。







真冬「気持ち、い？」







とか、こういう時にタメなのも


あらかじめわたしがひとりでよがらないように、ちゃんとわたしに気持ちいいって言わせるように仕組んでたのも





仕組まれていて、
女心を理解されていて見透かされてるみたいでときめいたとか、ほんとにどうかしてる。









舌が蕩けそうなくらい熱い。


ロクにしゃべれそうになくて頷くと、口の中でも気持ちいいところばっか舌でなぞられて



漏れ始める声が、死にそうなくらい恥ずかしいのに

それも耳をおかすみたいに媚になる。









気づいたら首に手をまわして、自分から舌を絡めにいっていたと気づくのは


金髪くんにキスの合間

「じょうず」、って頭を撫でられてからだった。

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