狼 が 十 四 匹 ページ14
お星様が赤になった記念です
＊・＊・＊
長い髪はオレンジ色の空をバッグに空中で舞い、頬を撫でる風が痛い。
あと一歩でも前に歩けば、重力によって地面に引き寄せられるように落ちていくだろう。
今まで何度もやろうとしてきた行為は、いざやろうとなると覚悟ができていても脚が震える。
いっそのこと手すりに捕まっている手が滑ってくれれば勇気なんていらないのに。
覚悟を決めたはずの私の心は、``死``が怖いのか手すりを握る力を強めた。
この鉄の塊を離せばもう楽になれるのに。
一度怯えた心は勇気が沸くどころか、どんどん恐怖心へと変化し、更に手すりを強く握った。
一度決めれば成し遂げる筈だった私。
それなのにどうして、今までよりも簡単な``ただ手を放す``という行為にここまで怯えきってできないのだろうか。
脳では疑問に思う反面、死と間近ということにドクドク波打つ鼓動。
意を決して手すりを握る手をほんの少しだけ弱めた時。
ガチャリと開いた屋上の扉。
そして扉から顔を出したのは、紫髪の眠そうな人だった。
先程まで飛び降りようとしていたことでドク、ドク、と波打つ鼓動に勘違いしてしまいそうになる。
これは吊り橋効果、とやらなのか。
紫髪の男は私が視界に入っても止めず、「気にしないで続けてどーぞ」なんて低温ボイスで言われて。
その声の所為で何かに目覚め、手すりを越えて安全な内側に入れば男に近づき、一言。
「見てないで止めてください！！」
そんな変なことを口走っていた。
男は何だこいつ、みたいな怠そうな顔をしていて、その顔に少しドキッとした。
＊・＊・＊
ちょっと変わった趣味の病み系女子が書きたかったんです…
いつかこの内容の小説だします(ボソッ)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こゆき(プロフ) - 性癖ぶっ刺さりすぎて続き読みてぇ〜w (2022年8月18日 9時) (
レス) @page33 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
歌い手の信者 - マジであんな性癖ありそうですね！wwwwwww! (2020年6月13日 10時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
あやのり(プロフ) - 初見です！続きが楽しみです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: cb1eae126a (このIDを非表示/違反報告)
Aki - なんじゃこりゃ!!めっちゃ好きすぎてホンマに死にそーですww楽しく読ませて頂きました!!これからも頑張ってください!!そして、戻ってきて｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡ (2019年7月20日 13時) (レス) id: 3edc3c3d7d (このIDを非表示/違反報告)
さく - 終わってます！終わらないで！戻ってきてください…！(´;ω;｀) (2019年7月4日 18時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるちょ | 作成日時：2018年6月9日 22時
