狼 が 十 二 匹 ページ12
毛布とは何か感触が違くて、今起きたように目を開けてみれば目の前には見馴れない男の顔。
それで察した。
(……あれ、私高橋君に馬乗りされてる？)
え、睡眠中の女の子も襲う人だったの？
え、え、怖くない？
取り敢えず私はまだ高橋君の名前を知らない設定なんで「貴方誰ですか」なんて言ってみたものの、随分と冷静だななんて思う。
「あ、起きた。中々起きなかったからさ。なんで女の子が男子高校の保健室で寝てるの？君もアーイウコトやってた？」
うわこの人さっきの人と同じタイプだ。
デジャヴ乙、私。
「してません。ただの転入生で、体調悪くて寝てただけです。君もってことは貴方はしてたんですか？」
いかんいかん、口が滑った。
明らか聞いちゃ駄目なこと聞いたよね。
自分の失言に気づくが時既に遅し。
高橋君はニヤッとして
「へぇ…君、鋭いね。してたよ、イケナイコト。
でも君がそれ聞いて何になるのかな？」
目が妖しく光ったように見えて多少怯むが強気でいかないと。
「いや、ただ君もって言い方に違和感があったから聞いただけです。そろそろ退いてくれませんか？」
ハッキリ言ってやったぞ、私は。
つまんなそうに「ふーん」とだけ言って私の上から退いてくれた高橋君から逃げるように扉を開ければ「See you！高橋君！」なんて爆弾発言をして教室に向かった。
たまには暴れるのも良いね。
＊＊＊
「いやあの、なんかすみませんね笑」
廊下を歩いてたら丁度５時限目が終わり、無事教室に戻れた。
そしてLHRも終わり、放課後になれば呼び出されて。
指定された教室に入って、誰かと思えば高橋君と論破してやった男の他に数名居た。
教室に入れば腕を組ながら此方に来る高橋君に怯みながらも「なんですか」なんて言ってみた。
「なんですかじゃないよ。君、俺と楓がヤッてる所聞いてたでしょ？」
いやあれは私が先客だった。
よって私は悪くない。
「確かに聞いてましたね。けど私が寝てたら貴方がたがベッドでヤり始めたので出るタイミングを失っただけです」
はっきり言うと論破した方の男も来て
「俺ん時もそんな感じだったよね。ほんとかなぁ？」
とまで言われるもんだから取り敢えず謝ったという訳。
…………私、帰れるかなぁ…
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こゆき(プロフ) - 性癖ぶっ刺さりすぎて続き読みてぇ〜w (2022年8月18日 9時) (
レス) @page33 id: b05dbfc063 (このIDを非表示/違反報告)
歌い手の信者 - マジであんな性癖ありそうですね！wwwwwww! (2020年6月13日 10時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
あやのり(プロフ) - 初見です！続きが楽しみです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: cb1eae126a (このIDを非表示/違反報告)
Aki - なんじゃこりゃ!!めっちゃ好きすぎてホンマに死にそーですww楽しく読ませて頂きました!!これからも頑張ってください!!そして、戻ってきて｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡ (2019年7月20日 13時) (レス) id: 3edc3c3d7d (このIDを非表示/違反報告)
さく - 終わってます！終わらないで！戻ってきてください…！(´;ω;｀) (2019年7月4日 18時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるちょ | 作成日時：2018年6月9日 22時
