誰も助けてなんかくれないと思ってた

7話 ページ9

アッシュとAは仮眠をとっていた。


Aは夢を見ていた。
.....
....
...
..
.
Aside


オレの母親はアッシュと同じだ。父親は違うが。


オレの母さんはアッシュの兄さん、グリフの母さんを追い出しておいて他の男のとこに行ったサイテーなヤツさ。


その男との間に産まれたのが俺ってこった。


そのくせその男はいいとこのヤツだったらしく跡取りの"男"が欲しかったみたいでオレはいらないんだとさ。


まあ、それがオレが"女"なのが嫌な理由かな。


そのせいでオレは母さんと父さんに暴力や罵倒を浴びせられていた。


でも、5歳までは育ててくれた。




オレの5歳の誕生日、母さんと父さんはやけに優しくしてくれた。


不自然に思いながらも、嬉しくってつい笑顔になってしまった。


急に眠くなって寝てしまった。


起きたらそこは全く知らないとこだった。


真っ暗で手足が動かせなかった。


そこで初めて聞いたのが



「おお 起きたか おまえ 親に売られたんだぜ」



だとさ。


真っ暗なのは目隠しをされていたからだった。


手足が動かせないのは縛られているからだった。


とても...とても怖かった。





その後競売連れてかれてディノってゆー人に買われた。


競売では性別を言ってなかったみたいでまた、女であることを罵られた。


ディノのもとには男しかいないようだった。


だけど、それはそれで良くなったらしくそこにいる子と同じようなことをやらされた。



そこで出会ったのがアッシュだった。


オレとアッシュは顔は瓜二つのためなのか一緒に売られることが多くなった。


アッシュとそーゆーことをやらされたこともある。


そんな生活がイヤでイヤで仕方がなかった。




そんなある日、ディノがそこにいる子全員にテストみたいなのを受けさせた。


その次の日にアッシュとオレはディノの家に住むことになった。


そこで話すようになって自分たちが兄弟であることを知った。


毎日のようにそーゆーことをやられたからあまり元々いたとことは変わりなかった。




けど、自分で自分の身を守る方法を教わった。


そのおかげで裏でそーゆーことをされるのが減った。


最近ではほとんどされないけど、たまに思い出す。


やっぱりあの恐怖は消えないし。


過呼吸を起こしてアッシュやショーターに迷惑をかけることもないとはいえない。


オレはアッシュよりも強くなってアッシュを守れる存在になりたいのに...。



Aside終了

8話→←6話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す