ただの高校教師【呪術廻戦】

教師 ページ41

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｢帳が突然監視対象の学校に？｣

｢はい…それに問題がありまして…｣

｢問題？｣

｢虎杖悠仁がその学校に単独で行ってしまいました｣

｢何？虎杖って職務放棄するタイプ？｣

もゥまぢ無理。呪殺しょ…
タチの悪い冗談を思い浮かべつつもその殺意は本物である。言い渡された内容を遂行できない人間は社会では本っ当に迷惑極まりない存在なのだ、頼むから虎杖はそんなやつにならないでくれ…。
だがこうなってしまったことは仕方がない、問題を起こした人がいたらその尻拭いを必ず誰かが受ける事になる、そう俺とか。悲しすぎる世の理。頼みの綱の七海さんもその学校に向かうらしいので、何とか気を持ちつつ手早く用意を済ませて用意された車に乗りこんだ。


……


｢だから死ぬんだよ｣

グニィ、と目の前に広がる景色は現実なのか。

人が人でなくなる瞬間、それはどれだけ辛くて、痛くて苦しいものなんだろう。

生への欲望、願い、それら全てをただ1つ触れるだけで尊い命を失わす呪いは、一体。

一体人の何を思い何を見て成長してきたのだろうか。

だけれど、だけれど1番に問いたい。

俺は、何のために呪術師となったのか。人を救うなどと大口を叩いておいて。

俺は、人ひとり救うことなどできないのだろうか。


……


｢この角を曲がった先です！｣

｢ありがとうございます｣

補助監督さんの車から飛び降り、言われた高校に全速力で走り帳の中に入り込んだ瞬間、ドン！と大きな音がして校舎の窓から…いや壁ごとぶっ壊すアクション映画もびっくりな方法で虎杖と敵らしき影が飛び出してきてついでに俺の目ん玉も飛び出した。え？コンクリート突き破るって何、人間か？いや相手呪霊だわ人間じゃなかった、にしても強すぎだろ。それに耐える虎杖も人間卒業RTAを最速で突っ走ってそうだな…と思いつつ急がないとと足を早める。
未だに七海さんは来てないみたいで多分不利な状況。早く応援に入らねえと虎杖がミンチにされて美味しいハンバーグにされちまうかも知んねえ！

｢虎杖！｣

人型に見えなくもない呪霊を紐のようなもので振り回して壁にぶつけた虎杖にやっぱりこいつ人間じゃねーなと思いつつ近づく、肩を掴めばぐるりとこちらを向いた瞳に強く映る殺意にあれ？思ってた以上にヤバい？などと思いつつ動かすものかと手に力を入れた。

｢一旦冷静に虎杖、今七海さんもきてるから体勢を立て直そう｣

まぁ、其れが許されれ場の話だが。

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