ただの高校教師【呪術廻戦】

教師 ページ33

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「こんな所にいる人って相当やばいですね」

「そうだね、本当に着いてきてよかったのかい？」

お兄さんに着いて行って友人に会いに行くっていうのめちゃくちゃ選択ミスったかもしれねえ。なぜなら歩けば歩くほど人気もないし高架下。そして極めつけはお兄さんが止まったところは何故かめちゃくちゃ瓦礫が積まれてる、どうしたここだけ地震あったんか？

「ｼｨｰｯ」

瓦礫の前でお兄さんが口笛？を吹く。何かあるのかと顔を覗けば瓦礫の隙間から何かが出てくる。

「え？？」

ニョニョン

「うわキモ」

ドゥリン

ドサッ、と音がしてそこにいる物に嘘だろと声が出る。お兄さんは面白そうにそれを見たまま口角は上がらせたままだし、え待ってこれがお兄さんの友人？これが…？
俺の思考が停止しているまま、ソレは動き出す。

「あっはっは！見かけによらず無茶するなあ、あの術師」

「随分派手にやったね」

「夏油！！……と誰？」

「え〜っと、取り敢えず服着てくれませんか？」

なんか似たような光景高専でみたような気がするな、いやこんな状況ではなかったけども。目の前のソレ、あ〜…人間て言ってもいいのか？まあ人型だし人間でいっか(思考放棄)
人間は自分の姿を確認してようやく服を着てないことに気づいたようで隣のお兄さんに顔を向ける。

「夏油服ちょうだい」

「ヤダ。相手の呪術師は？」

「はい？呪術師…？」

「どうかな、一度退くと言っていたけど瓦礫の下かも」

素っ裸なままの人間とお兄さんは当たり前のように発言したけど今呪術師っつったよね？あれ、もしかしてこっち側の人？いやまて呪術師瓦礫の下って何！？

「呪術師と戦ったんですか？貴方」

「そうだけど君も関係者かな？俺は真人、君の名前も教えてよ」

「はは、お兄さんより礼儀正しいですよこの人」

「失礼だな君」

もしかして…嫌もしかしなくてもこれ、五条さんが教えてくれた呪詛師ってやつではないか…？俺今めちゃくちゃやばい、状況だよな。
あこれアイデアロール成功したわ終わった。冷や汗が止まらねえ。

「三喜 A…です」

「Aか、いい名前だね」

多分今俺が焦ってるのバレたら…殺られる。本能的にそう理解して必死に声を絞り出す。けど多分目の前の真人さんとお兄さんは俺が色々知ってしまった事を理解してるだろう。これを掌で転がされてるってことだろうな…

あ〜…駆け引き、苦手なんだけどな。死にたくね〜

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