ただの高校教師【呪術廻戦】

教師 ページ20

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バン、と空気が揺れる感覚がして缶ジュースを見れば2つのそれは見るも無惨な姿になっていた。まだ中身が入った状態だったのか中の水が辺りにちらばっている、えぇ…勿体ない。
因みに1つは呪力をぶつけたもの、もうひとつは術式を発動させたものらしい。なるほど、ぶつけるだけじゃ細かい操作はできないってことか？

｢つまり！！これからチョベリバな術式を身につけると！！｣

｢いや悠仁は呪術使えないよ｣

｢死刑宣告並にやばいのでは？｣

｢基本、術式って生まれながらに体に刻まれてるものだから｣

ということで虎杖には術式がないと。それでもある程度戦えるのは虎杖が食べた指の力のおかげってことか…え指っょぃ
因みに俺は一体どんな術式を持っているんだ？真希さんからは憑依型みたいなもんと予測されてるけれども。

うんうん唸っていれば後ろからパンッ！と音が聞こえて振り返る。おいおい虎杖たとえ五条さんが煽りスキル高いクズだからって殴っちゃあダメ……あ、違う？なんかこのくだりいつもしてるな。やめないけど。

｢呪力の源は負の感情。君の言うあの時は怒りや恐怖に満ち溢れていたんだろう｣

あの時って何だ、なるほどなるほど虎杖が死んだ時の任務ね？ふーん、虎杖って完全陽(ひかり)の人間だと思ってたんだけど負の感情とかあるんだな。人間だものってか、いやでもお前今人間じゃないもの抱えてるな？

｢皆わずかな感情の火種から呪力を捻出する訓練をしてるんだ、逆に大きく感情が揺れた時呪力を無駄遣いしないしない様にね｣

｢それは一理ありますね｣

｢まあでもAは訓練の必要ないかな、もう出来てるし｣

｢えっそうなの？｣

｢いや自分でも分からないんだけど｣

呪力の操作すらできてないのにそこは出来てるのか、不思議だなあ。
因みに虎杖はクソB級映画を延々と観るのをするらしい。俺だったらめちゃくちゃ嫌なんだが、頑張れ虎杖。

｢それで、俺の術式ってのはなんなんですかね｣

後ろで虎杖が｢いってぇ！｣とか言ってるが俺は何も聞いてない。ｽﾝと五条さんに向き直り話を聞く姿勢をとる。

｢うんうん、その感情の切り替えの速さはさすが大人ってところだよね｣

｢これでも社会に揉まれて生きてましたからね｣

｢にしても感情のブレが全く出てこないってのは凄いもんだよ｣

怒涛のべた褒めをされている気がするが多分これは夢に違いない。さっさと話してくれと急かせば五条さんはため息をついて口を開いた。

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