ただの高校教師【呪術廻戦】

教師 ページ14

今更だけどひとつだけタイトルが教室になってたのさ、ほんと気づいた時めちゃくちゃ笑ったわ、恥ずかし
.

いてて…と言いながら腰を下ろすパンダに謝っておいて、怪訝な顔をしている真希さんの方を見る。いや怖い眉間に皺寄ってますよ、ほぐしてほぐして。視線が痛すぎて未だに驚いて固まっている棘君の横に逃げる。

｢本当にど素人か？どうみたって初見でパンダをぶっ飛ばすとか普通できねえんだが｣

｢ど素人ですが…｣

うーん、元々それなりに運動はできる方だったがそれでも一般の範疇は出ていないはずだし、パンダが遠慮してくれたって説しか俺には思い浮かばねえんだがと真希さんに伝えるも有り得ないとぶった斬られた。ハズレらしい、真希さんの見下したような視線にちょっとドキがムネムネした。Mじゃないです。多分これは恐怖のほう。

｢……しゃ、しゃけ！明太子！｣

｢うわ、びっくりした｣

急に隣で黙っていた棘君が立ち上がって俺を勢いよく見る、えなに怖。俺が首を傾げれば棘君はテストで難問を解いた時のような鼻高の状態でビシッと俺に指を刺した。
人に指をさしちゃダメです！と言いたい。

｢すじこ！｣

｢すじこ…？｣

｢なるほどな｣

うん？何がなるほどなのか全く分からない。すじこの3文字に一体何が含まれていたのか、2年生っておにぎりの具で会話ができるように仕組まれてるの？何そのいらない特訓。もしかして1年生もそのうちよく分からない暗号とか勉強する？普通にダサすぎて嫌だ。

俺がうんうんと唸っていると真希さんに突如立ち上がらせられ、未だにお腹をさすっているパンダともう1回戦ってみろと言われた。俺よりパンダ方がびっくりしてんだけど俺も戦いたくないです…
だけどなんか俺の強さの理由がわかったらしい。だから強くないって。

｢ええ、ほんとに分かったんですか？｣

｢わかったつってんだろ。一応確認したいからもっかいな｣

｢ほんとかなあ…たまたまだと思うんですけど｣

ということで第2回戦、一般成人男性VS二足歩行パンダ

レディ、ファイ！！

……

｢すみませんパンダさん…また吹っ飛ばしてしまって…｣

パンダは2度目の衝撃に耐えきれず蹲っている。逝ってしまったか…と手を合わせておいた。アーメン。

｢いや死んでないからね｣

｢おかか……｣

｢お前も悪ノリするな｣

とりあえず、パンダほんとにごめんな…

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