現在、総統閣下の御前【ｄ！】 (ページ8)

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回想は大抵長くなるページ8

『あれｪ、れいらｧクンまた振られたのｫ？頬っぺた赤いよｫ。』

最近、お隣に引っ越してきたれいらｧクン。

僕の最近の日課はｧ、彼の戦歴を日記に記してくことｫ。本人は知らないけどねｪ。

ut「あ、バレた？」

僕、ご近所さんと仲良くしたことないけどｫ、彼はなｧんだか抵抗がないんだよねｪ。

彼はどうだか知らないけどｫ、僕はれいらぁクンのこと結構好きなんだｧ。

『ｱﾊ、話も聞きたいしｨ、夕日が綺麗だしｨ、庭でお茶でもどｫかなｧ?』

最近、猫の一家が引っ越してきてｪ、かなり手狭だけどｫ。

ut「僕が淹れるやつね」

しょうがないよｫ。だってｪ、僕が好きなのはキミが淹れたお茶だもん。

自分で入れたお茶とかｧ、飲む意味無いもんねｪ。

『れいらぁクンが淹れた方が美味しくできるじゃｧん』

ut「その謎に高い期待値のお陰で、淹れ方教えてもらう羽目になった・・・」

ｴ～練習とかしてくれたんだｧ？嬉しいなｧ。

『例の参謀長ｻﾏに習ったのｫ？それとも枢機卿ｻﾏかなｧ？』

れいらｧクンは、お仕事の話では本名を出さない。

こだわりなのかｧそれとも決まりなのかｧ・・・。

僕にしたらｧ、彼の話はどれも面白いしｨ、なｧんの問題もない。興味だってないしねｪ。

ut「両方だわ！最初なんて、女の子の為だって疑われて断られたし！」

『それは自業自得ってやつだよｫ？普段の行いから改善してかないとｫ。』

ウッと呻きながら、僕の目の前でお茶を淹れるれいらｧクン。

ホントは、僕だって多少お茶を嗜んだことくらいある。

何なら、ちょｫっと習った彼よりは、美味しく淹れる自信だってある。

でも、彼が初めて淹れた不味ｩいお茶を僕に振舞ってくれた時、なぜだか好きになった。

『それにしてもｫ、れいらｧクン。その様子だと今日から明日まで暇かなｧ？』

ut「うぐｯ・・・仰る通り暇人ですぅ」

『フラれたもんねｪ。ならオールするのはどｫだろ』

ut「なにそれ夜のお誘い？なら大歓げ」

『れいらｧクン？僕、男なんだけどｫ。』

ut「ｽﾐﾏｾﾝ・・・」

結構、仲良くしてたんだけどｫ。