現在、総統閣下の御前【ｄ！】 (ページ6)

今日:17 hit、昨日:66 hit、合計:2,991 hit

→ ページ6

『そのまさかが何かは分からないけどｫ。ほらｧ見て見てｪ。』

トン、とボールをつくとぱりん、と軽い音がした。

割れたボールから、ごろりと飛び出してきたのは、中に入れていた重り。

kn「鬼畜か、お前・・・！」

『失礼だよｫ。丁度よく重さの違う重り探してきただけなのにｨ。』

猫の子供、見事に年齢離れてるんだもん、重すぎたら潰れちゃう子がでるしｨ｡

かと言って軽いのはｧ、親猫たちが使いづらそうなんだよｫ。

zm「やからって首はないわ・・・」

kn「・・・確かにリライフ家の奴らやな。おい、ゾムこれ持って帰んで」

コン、と首を蹴り飛ばした第一近接部隊長ｻﾏに、暗殺部隊長ｻﾏが嫌な顔をする。

zm「こんなもん、持ち運びたないわ・・・」

『あｧ、それなら僕が運んであげるｩえｨ｡』

先ほどとは違い、四角い箱状にして三つ一気に包み込む。

kn「お前、結界術持ちか」

『ｧ、分かるｩ？さっきのボールもそれで作ったんだよｫ。いいでしょｫ？』

こｫ、首をフワッと浮かせてｪ、クルッて包んだだけだしｨ｡

ちょｫかｧんたん、誰にでも出来るｩ。

zm「赤いボールかと思ったら、首から出た血で内側染まっとったしビビったわ」

kn「ゾム、あんまコイツと喋ったらあかんで。
ただでさえ自分のやった事に無自覚でヤバい奴なんやから。うつったら困るわ」

わｧ、本人を目の前に言うなんてｪ。

容赦なｧい、でもさすが心無い第一近接部隊長ｻﾏって感じｨ。

まｧ、僕にしたって傷つく心なんて持ち合わせてないからねｪ、いいんだけどｫ。

『結局ｩ、僕って連行なのｫ？大人しくしとくからさｧ痛いのはやめてよねｪ。』

zm「そんなん知らん。勝手に怯えとけや」

ちｪ、やっぱ保証はされないのかｧ。

仕方ない、総統閣下の前でちゃんと説明しよｫっと。